
しばらくは撮りためていた写真で飲み食いに関するエントリを書く。
以前のエントリで築地場内の「たけだ」のマグロの尾肉ステーキを紹介したが季節限定の牡蠣バター焼きライスというのも旨い。
牡蠣は非常に大きく、ジューシー(大きさについてはレモンと比較してみてね)。ベーコンと共に焼かれていて、燻製の香ばしさも嬉しい一皿。

洗練されているというよりは家庭的な味なのかもしれないけれど、市場の洋食らしくてそれも好印象。

私はこれまで3~4回、牡蠣に当たっているのだが、経験したことのある人ならご存知のように、それはもうひどいものだ。嘔吐、吐き気、腹痛に加えて猛烈な寒気が襲ってくる。それでも、私が牡蠣の生食を止めないのは愚かであるためなのか、牡蠣がそれ程美味しいからなのか。後者であると信じたい。
牡蠣は加熱用と生食用に分かれて売っているがあれは新鮮さとは基本的に関係ない。生食用の方は滅菌した海水中で暫く絶食させて腸管内の細菌を放出させて食中毒のリスクを減らすと言うだけの話である。
当然、絶食により身が痩せ、グリコーゲン量も減るので牡蠣本来の旨みは加熱用のほうが強い。よほど生の食感を残す場合は別だが、カキフライはやはり加熱用で作りたい。
今では生食が好まれている牡蠣であるが、日本で牡蠣の生食が広がったのは西洋文明の流入した明治以降。ヨーロッパでは魚介類の生食と言うのは基本的には行われていないが、牡蠣だけは例外で、ローマ時代から既に生食用の養殖が行われていた。つまり、牡蠣は生食文化が欧米からもたらされたという点で稀有な食べ物ということだ。
ヨーロッパでは元々ヨーロッパヒラガキという牡蠣が一般的だった。しかし、近年になって激減してしまったため、日本産のマガキを持ち込んで養殖が開始されている。生食文化がヨーロッパから持ち込まれたことを考えると、少々込み入った話ですな。

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