Induction of autophagy by spermidine promotes longevity.Eisenberg T, Knauer H, Schauer A, Büttner S, Ruckenstuhl C, Carmona-Gutierrez D, Ring J, Schroeder S, Magnes C, Antonacci L, Fussi H, Deszcz L, Hartl R, Schraml E, Criollo A, Megalou E, Weiskopf D, Laun P, Heeren G, Breitenbach M, Grubeck-Loebenstein B, Herker E, Fahrenkrog B, Fröhlich KU, Sinner F, Tavernarakis N, Minois N, Kroemer G, Madeo F.
Nat Cell Biol. 2009 Oct 4. [Epub ahead of print]
スペルミジンはポリアミンの一種で加齢と共に減少する。上記論文ではまず酵母、線虫、キイロショウジョウバエ、ヒトの末梢血単核球の寿命がポリアミン投与によって延長することが示されている。
酵母ではスペルミジン合成能を持たない変異株は寿命が短縮したが、スペルミジン投与によりそのような表現型は救済された。変異型の酵母では活性酸素ストレスとネクローシスが増加していることが明らかとなった。
スペルミンジンの投与はヒストンH3のリジン残基の低アセチル化状態を誘導した。ヒストンの低アセチル化状態と寿命の延長との関連はこれまでにも示唆されている。
スペルミジンの投与は細胞の自食作用も促進した。自食作用とは細胞が飢餓にさらされたときに自らを分解して飢餓に耐える仕組みであるが、 細胞に感染した病原菌を分解する役割や、心不全や糖尿病を防ぐ役割があることも知られている。
なお、スペルミジンは納豆やチーズ、ヨーグルトのような発酵食品に多く含まれている。