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カテゴリ:研究に対する考え方
  • 発表の準備
    [ 2006-09-06 18:18 ]
  • IF2005
    [ 2006-06-16 10:10 ]
  • データの使いまわし
    [ 2006-06-14 13:45 ]
  • 私と昆虫10
    [ 2006-03-11 13:27 ]
  • POP辞書
    [ 2006-02-05 23:04 ]
  • 私と昆虫9
    [ 2006-01-22 12:32 ]
  • 論文漁りの方法
    [ 2006-01-17 15:14 ]
  • 私と昆虫8
    [ 2005-12-16 17:13 ]
  • みるひとがみれば
    [ 2005-12-12 18:10 ]
  • 学会の雰囲気
    [ 2005-12-11 14:21 ]


発表の準備
初めての学会発表はスライドを使って行った。

ファイルを作成してポジフィルムに撮影し、現像に出さなければならない。当時使っていた写真屋は大至急と言っても翌日仕上がりだったし、失敗したらまたお金がかかることもあって、2週間ほど前には準備を始めていた。学会に慣れていなかったのも大きい。

当時作ったスライドは力作だった。色遣いや、レイアウト、話の構成など、考えに考えて決めた。準備の完成度という点では修士一年の春にあった初めての学会発表を未だに上回っていないだろう。それまで、お話しした事のなかった先生から発表についてお褒めの言葉も頂き、学会というのは楽しいところだと改めて認識した。

ところが。

当時の恩師A先生の持論、「学会発表っていうのはだんだん下手になっていく」の通り、私の発表は学会に慣れて行くにつれて下手になっていった。

原因は準備に時間をかけなくなったからだ。

スライドはやがてOHPに代わり、すぐにPowerpointが主流となった。OHPフィルムはそれなりの値段がしたが、現像に出す必要はなく、パワポは作り直しにコストがかからない。

気が小さいので緊張はするものの、悪い意味での度胸もついてしまっている。

実は来週のワークショップの準備もまだ着手していない。しゃべる事をキチンと考えて、それを暗記しなければ、私には良い発表ができないことは分かり切っているのだが。

こんなことを書く時間があるならば準備を進めれば、とも思うが、ワークショップ参加者でご覧頂いている方もいるだろうから、自分にプレッシャーをかける意味でエントリにしてみた次第。


←プレッシャーを受け続けるためにも参加中。
by g-hop | 2006-09-06 18:18 | 研究に対する考え方


IF2005
シロハラクイナさんに触発されて、虫系で自分が世話になるかも知れない雑誌のIFファクターを並べてみる。IFを重視しているわけではないが、一つの物差しとして判断の材料に使えるし、某グラントの業績欄には「IF2以上の雑誌に掲載された論文」なる項があるので、気にしないわけにはいかない。

INSECT BIOCHEM MOLEC 2.733

INSECT MOL BIOL 2.390

J INSECT PHYSIOL     2.040

ARCH INSECT BIOCHEM  1.827

B ENTOMOL RES 1.333

PHYSIOL ENTOMOL 1.221

APPL ENTOMOL ZOOL 0.580
IBMBがIMBを超している。やはり、回転が早い方が良い論文が集まりやすくなっているのだろうか。JIPが2を超えたのはとても嬉しい。

こうやって眺めてみるとやはり「虫」を雑誌名に掲げた雑誌のIFは高くは無い。個人の能力を掲載誌のIFの合計で評価するととんでもない間違いを犯す危険性があるとは思うのだが、一つの「透明性の高い」物差しではある。結局、公募の際「どこで」、「誰と」戦うかという問題になってくるのだろう。


自然科学ランキング。ランクダウン。引き続き応援宜しくお願いします。
by g-hop | 2006-06-16 10:10 | 研究に対する考え方


データの使いまわし
以前のゴキブリをゾンビ化する蜂(笑)のエントリを書きました。おかげさまでアクセス数も多いのですが、今日、ラベルの方法を勉強するために改めて論文を読んでいてちょっと嫌な事に気づきました。

エントリでも紹介した論文と、以前に出ていた論文で同じデータが使い回されているのですよ。

エントリでも紹介した論文(レビューではない。念のため)。
Parasitoid wasp uses a venom cocktail injected into the brain to manipulate the behavior and metabolism of its cockroach prey.

以前の論文。
Direct injection of venom by a predatory wasp into cockroach brain.

見れる人は見てみてください。同じデータですよね。書き方の方は微妙なんですが、初め2005年の論文を読んだときには2005年の論文で初めて明らかになった事実だと誤解しました。今見ても、誤解しやすい文章だと思います(一応、2003年の論文を引用してはいますが。図には引用だとは書いていない)。

親切心で以前のデータを載せているのだとは思うのですが、私はこういうのは反則だと教わりました。近くにいた人をつかまえて聞いてみても反則だということでした。ひょっとしたら国によっても考え方が違うのかも知れません。両論文で主張したい点は重なるところもあるものの、明確な違いがあると感じるので完全な二重投稿だとは思いませんし、彼らの仕事は面白いと今でも思います。巷を騒がしている捏造問題とも本質的に違います。具体例を出して問うのは個人批判にもなりかねないので躊躇したのですが、論文として公表されていることでもありますし、「この程度なら許される」のか「やはり反則」なのか、自分の感覚が平均的なものであるかを知りたくもあるので例として提示しました。皆さんのご意見をお聞かせください。


自然科学ランキング。おかげさまでランクアップ。引き続き応援宜しくお願いします。
by g-hop | 2006-06-14 13:45 | 研究に対する考え方


私と昆虫10
私と昆虫に関する回想も第10回になりました。第9回はこちらとなっております。


世の中には出会っただけでその凄さが判り、圧倒されてしまう人がいます。

小説や映画の世界なら兎も角、実際にそのような人に出会うのは極めて希です。

研究者の世界であれば凄い研究をした先生にはそういう人がいますが、しかし全てではありません。

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by g-hop | 2006-03-11 13:27 | 研究に対する考え方


POP辞書
以前に自己流論文漁りの方法を書いたのだけれど、そういえば一つ書いていなかったことを思い出した。POP辞書の利用である。



POP辞書.comに行けば全てわかって頂けると思うが、私はPubMedで興味をひいた論文のアブストはここに貼り付けている。

翻訳サイトや翻訳ソフトも数多くあり、それなりに使えるものも増えてきているようではあるが、大体は結局、「解読作業」を要する。そこで、判らない単語は辞書をひいて調べるわけであるが、これには時間がかかる。

自分の専門分野であれば、辞書をほとんど引かずとも読めるのは私もまあそうなのだけれど、こんなブログをやっていて、昆虫に関する論文を研究分野を問わず紹介しようとすると辞書を引く時間は馬鹿にならない。というかそんなことをしていたら、私の英語力では他分野に渡る多くのアブストを読めない。

POP辞書では文章をペーストして「検索」ボタンを押すと、下のウィンドウに同じ文章が現れる。このテキストはカーソルを合わせると辞書がポップアップする形式になっている。過去形などは「~の過去形」とだけ表示するのは不親切だと思うけれど、結構マイナーな単語もカヴァーしていて、使い勝手は悪くない。

文脈から単語の意味を推定してから辞書を引くという、「コスト」のかかる作業をすると、より頭に入るという意見には私も賛成だ。しかし、面倒くさくて何となく意味を推定したまま辞書を手にせずに済ませてしまうことも多いだろう。そうしているうちに、間違った意味で憶えていた、といった経験も過去に持っている私としてはやはり、意味はその都度確認したほうが良いと思っている。文脈からの意味の推定と、前に目にしたことのあると思われる単語の思い出し作業はできるだけするようにして、その後でカーソルを合わせる。そうすれば多少は印象に残るだろう。

長文にも対応しているが、長文をコピペすると検索テキストが途中からポップアップ表示をしてくれなくなることがある。その場合は検索テキストのその部分から下を再度コピーして、上部のウィンドウにペーストすれば良い。

どこで知ったのか忘れてしまったが、思いのほか使い勝手が良く、RSSほどではないが、私にとっては革命的なインパクトがあった。辞書を引く頻度の高い人は是非一度お試しあれ。

↓現在3位を維持しています。学問・科学全般ランキングでも10位付近にいます。引き続き上を目指しますので、応援宜しくお願いします。
by g-hop | 2006-02-05 23:04 | 研究に対する考え方


私と昆虫9
第9回です。第8回はこちら。

A先生の昼と夜の食事は奥様の作られたお弁当でした。朝は9時前にこられ、10時に帰宅するという生活を、基本的には休みの日にも続けておられました。私はまずその生活スタイルに驚いたのでした。若手なら兎も角、もう教授なのに実験をせっせと続けておられるのです。

もう一人、研究室には驚くべき生活を送っている方がおられました。今は私の職場の近くにある研究所で研究員をしておられるHさんです。Hさんは大学に住んでいました。アパートを大学のすぐ近くに借りているのに、です。だから、研究室の誰もHさんより早く研究室に来ることはできませんでしたし、彼より遅く帰宅することもできませんでした。家に帰るのは洗濯をしに行く時くらいのものだったようです。風呂は銭湯に通っておられました。

私の興味は高校生の時、S先生に抱いたのと同じ点に向けられました。

この人たちは何がそんなに楽しくてこんな生活を続けているんだろう?

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by g-hop | 2006-01-22 12:32 | 研究に対する考え方


論文漁りの方法
ブログを見てくださっている人とお話をする機会があると、「どうやって論文を探してくるの?」という質問を高頻度に頂きます。自分が興味があるジャーナルで定期刊行されるものについてはその曜日を楽しみに待つわけですが、その他のものに関しては主にPubMedに頼ることになります。

PubMedで新しい論文が出ているかどうかのチェックにはRSSをSageを使って利用しています(PubMedのRSSFirefoxとSageについては以前に触れました)。

PubMed-RSSの利用。これで、新しい論文が出ているかどうかを調べる労力は大いに軽減されます。PubMedは万能ではないので、他のデータベースも時には利用しますが、日々のチェックには専らPubMedを利用しています。

私の場合、RSSに引っかかってきたもののタイトルには全て目を通し、面白そうなものに関してはアブストを見ます。本文を読むつもりになったものに関しては、まずデータに目を通します。次に、ディスカッションに軽く目を通します。

ディスカッションに目を通して面白かったものは、きちんと読むためにプリントアウトします。プリントアウトする論文は日に4本位。読んでいる途中で初めの印象と違っていたために放棄される論文が1本はあります。また、面白そうな論文から目を通すので、それに満足したら後のものは翌日に回しますが、翌日に出たものと比べて面白そうでなかったら、また次にまわされます。このようにして結局放棄されるものもあります。実際に読む論文はそんなわけで一日に2、3報といったところです。それも、論文セミナーの準備で読むような精度でではありません。ざっと読んで、大事な部分だけをトピック的にブログに載せます。

PubMedで引っかかってくるキーワードの選定は大切です。多くの人は絞り込んでこれをやっていると思います。私の場合は、insectとdrosohphilaをRSS登録してあるので、日によってはかなり多くの論文が引っかかってきます。結局、読む論文は偏ってしまうものですが、どんな論文が出たか位は偏り無くチェックしようということで、そうしています。その他にも自分が興味のある現象や著者に関しては登録しています。

RSSの導入は私にとって革命的でした。まだ利用されていない皆さまにおかれましては導入を検討されては如何でしょうか。大した手間ではありませんので。
by g-hop | 2006-01-17 15:14 | 研究に対する考え方


私と昆虫8
私と虫の関わりを書いてきたシリーズの第8回です。第7回はこちら

大学2年生の後期。いよいよ研究室への所属が決まりました。昆虫学教室へ分属が決まったのは7人で、男4女3という編成でした。成績如何によっては分属が危ういとも聞いていたので肝を冷やしていたのですが、なんとか所属が叶ったのです。

所属が決まり、新歓が行われた後はすぐに研究室に顔をだしました。教室には二人の教官がいて、A先生は昆虫の環境適応を、SY先生(S先生と区別するためにこう表記)は進化生態をそれぞれ看板に掲げておられました。初め私は蜂の分子系統をやりたいという希望を出したのですが、ちょっとそれは指導するのが難しいという話で、私のモチベーションは下がりました。

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by g-hop | 2005-12-16 17:13 | 研究に対する考え方


みるひとがみれば
トイレでSさんに出会い、この前取ったデータのことを相談に行きました。このデータ、個人的にはダメダメだと思っていたので、Sさんが「へー、ちゃんと取れているじゃないですか」と仰った時には冗談かと思ったのですが、どうも本気のご様子。初めはこんなもんだし、むしろ有望な結果だと説明してくださるSさんの言葉に、元気が出てきました。早速、再挑戦しなければ。

私達は論文に掲載される「綺麗な」データを目にします。それまで自分が使ったことの無い方法で、その方法ではそれまで誰も使ったことの無い材料を用いて実験を行って、論文と比べて随分と「汚い」データが出たり、まったくネガティヴだったりするとがっかりして諦めてしまうことも多いかと思います。しかし、大抵の場合、実験に試行錯誤はツキモノですよね(憑物といっても良いくらいです。私の場合)。

そういうときに実際に試行錯誤した経験のある人のアドヴァイスや励ましは大きな力となります。逆に論文になっている研究は「うちでも出来る筈だ」と上から受けるプレッシャーは結構キツイものがあるでしょう。私自身はそういう経験は無かったと思いますが、周りでは良く耳にする系統の話です。そういうシチュエーションで怒られたりすると「わかって無いくせに」と愚痴りたくもなるでしょう。

どんな小さなものでも、実験系の変更や立ち上げというのはそれなりに大変である一方、楽しいところでもあると思います。なんとか安定して結果が得られるように-楽しみながら-頑張って行こうと思います。

「みるひとがみると」全然違う解釈があるものですし、同じような言葉でも「いうひとによって」全然響きが違うものですね。あたりまえか。でも改めてそう思った次第です。
by g-hop | 2005-12-12 18:10 | 研究に対する考え方


学会の雰囲気
soundsleepさん学会の雰囲気に関するエントリにトラックバックします。

学会の雰囲気というのは確かに学会によって様々ですね。自分は昆虫関係の学会を中心に参加してきました。私が参加した応用動物昆虫学会(応動昆)、昆虫学会、蚕糸学会は日本の主だった昆虫系の学会ですが、それぞれ少しずつカラーが違います。この中では蚕糸学会がスーツの人が多い印象を受けましたし、参加年齢層も高めでした。その他の二つは、大会の雰囲気はあまり変わらないように思います。スーツを着ている人の割合は応用系である応動昆で高い傾向がありますが、両方とも一般的な日本の学会と比べるとその割合は低いと思います。私もスーツにネクタイ姿で発表したことはありません。ただそろそろ発表の時くらいはスーツが無難だと思い始めています。

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by g-hop | 2005-12-11 14:21 | 研究に対する考え方

    

とある昆虫研究者のメモと日記。主に面白いと思った論文の紹介をしています。リンクフリー。コメント大歓迎。
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